まろほよぶろぐ

うつ病で休職した経験を綴っているブログ。飼っている猫の「まろ」と「ノア」のこと、本業の薬剤師のお仕事のことも書いています。

【ネタバレあり】ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編2巻の感想・考察

以前、ラノベ初心者にオススメのラノベという記事を書きました。

www.marohoyo.work

私自身それからラノベに意識を向けることが多くなり、本屋に行けば最近の流行りのラノベをチェックしています(^^)

 

今回の記事は、元々読み続けて発売を待ちに待っていたラノベ、『ようこそ実力至上主義の教室へ』(略して『よう実』)の2年生編2巻の感想・考察について書いています。

 

よう実はこれまでに十数冊出ているシリーズ累計380万部の人気ラノベなのですが、このブログでは2年生編2巻をもって初めて感想や考察を書きます(^^;)

それまでの巻の感想もボチボチ書きたいですし、他のラノベ作品やマンガの感想も書きたいなぁと思っているので、温かく見守ってください(^^)/

 

よう実のストーリー

よう実アニメの公式サイトよりあらすじを引用しました。

この社会は平等であるか否か。真の『実力』とは何か——。

東京都高度育成高等学校。それは徹底した実力至上主義を掲げ、進学率・就職率100%を誇る進学校である。

そこに入学して1年Dクラスに配属された綾小路清隆だったが、学校は実力至上主義の看板とは裏腹に、生徒に現金と同価値のポイントを月10万円分も与え、授業や生活態度についても放任主義を貫く。夢のような高校生活の中で、散財を続け自堕落な日々を送るクラスメイトたち。

しかし、間もなく彼らは学校のシステムの真実を知り、絶望の淵に叩き落とされるのだった……!

落ちこぼれが集められたDクラスから少年少女たちが見出すものは、世界の矛盾か、それとも正当なる実力社会か。

 

最近は異世界転生ものや悪役令嬢ものなどのラノベが多いのですが、よう実はそういったファンタジー要素のない学園もののラノベです。

学園ものですが、主人公たちがいる高校のシステムが現実離れしており、また、主人公の頭脳や身体能力が桁外れなのもあり、クラス間の頭脳戦を見ていくのがとても楽しい作品です(*^^*)

 

 よう実2年生編2巻の考察


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では早速ですが、最新刊の2年生編2巻の考察をまとめていきます。

なお、考察は随時更新していく予定です。

 

坂柳と一之瀬の同盟は完全に一之瀬を落とすための策なのでは?

坂柳は一之瀬と手を組んでA、Cクラスの計79人から精鋭のグループを作って、次のの無人島サバイバル試験に挑もうと考えている。

これを受けて、一之瀬がB〜Dクラスをまとめて3クラスの勢力を持ってAクラスに対抗してくるのを坂柳が恐れていると一之瀬は考えたが、これ以上クラスが下がることは避けたい一之瀬は坂柳と共闘の意思を伝える。

 

 

と、本文ではありましたが、実は坂柳は一之瀬を再起不能にするために組んでわざとリタイアに追い込むのではないかとも考えられます。

 

1年の時の特別試験(クラス内投票)(10巻)にて、一之瀬率いるCクラスは退学者を出さないために2000万プライベートポイントをクラス中から集めたため、Cクラスにはポイントに余裕がありません。

無人島サバイバル試験が始まる前に組まれた小グループは坂柳・一之瀬・柴田の3人は確定なので、ここで坂柳がわざとグループをリタイアに導けば、自分は潤沢なポイント所持で退学を回避できますが、一之瀬は100万プライベートポイントに届かずに退学に追い込まれてしまう可能性があります。

 

リーダーである一之瀬を失えばCクラスは再起不能間違いないですね。

 

天沢はどのタイミングで綾小路退学の特別試験の内容を知ることができたか?

南雲生徒会長から1年の代表各1〜2人へ通達された、綾小路を退学させた生徒に2000万プライベートポイントを支給するという内容。

通達された生徒は、

Aクラス;高橋、石神

Bクラス;八神

Cクラス;宇都宮

Dクラス;宝泉、七瀬

 

 

招集させられたこの生徒以外は基本的に他言無用とされているにも関わらず、天沢はどのタイミングで特別試験の内容を知ることができたのか、という疑問が浮かび上がります。

 

2年生編1巻にて、宝泉と手を組んでペティナイフを渡したことから宝泉経由で知った可能性は非常に高いのですが、宝泉と天沢がどのタイミングで話をしたかが不明です。

Dクラスの宝泉とAクラスの天沢では元々共通点が少ないため知り合えるきっかけがほとんどないでしょうし、宝泉は周囲から恐れられ、天沢はクラスで浮いているため、とても友達になるような関係ではありません。

宝泉からコンタクトがあったのか、天沢からだったのか…?

宝泉と天沢との協力関係の背景がわかるとまた天沢の考えもわかってきそうです。

 

 

天沢は学力がAと高いだけでなく頭の回転も非常に早く、体力にも自信があるようなことも七瀬とのやり取りで見受けられます。

これだけでも厄介な人物の天沢ですが、現時点で全生徒との中で、綾小路と軽井沢が付き合っていることを唯一知っている人物にもなります。

綾小路の弱みを握っているとも言えますね。

 

今回2巻でホワイトルームからの刺客が判明しましたが、天沢もまた手強い敵になり得るでしょう。

 

八神と櫛田の関係の行方は?

八神は、綾小路退学の特別試験の内容を綾小路と櫛田に伝えた

八神が去ったあと、櫛田は中学時代のことを知る八神を消そうと目論んでいることを綾小路に話す

 

このことから、櫛田は八神を退学させることを念頭に入れていることはわかります。

 

櫛田は、毎月綾小路のプライベートポイントの半分を受け取る代わりに綾小路を退学させるようなことはしないと契約している(9巻より)ので、別の1年生と組んで綾小路を退学させるようなことはしないとは思いますが、それでも綾小路の退学をまだ諦めていない様子が見られたので、櫛田の存在も安心できないですよね(^^;)

 

また、八神から櫛田へ「無人島試験が終わったら時間をください」と言っていましたが、これも単純に櫛田へ恋慕の情を抱いていて告白の場を設ける約束だったらいいのですが。

綾小路の前で見せたのは八神の本性ではなく、八神から櫛田へ中学時代のことを脅しに使い、綾小路を退学にさせるのを手伝わせるように働く可能性も否定できません。

まぁ、無人島試験が終わってからだと、特別試験のタイムリミットが1学期が終わるまでと1ヶ月弱もないことを考えるとこちらの線は低いかもしれませんね。

 

綾小路が考える一之瀬とは?

「今の一之瀬ではダメだと言ってもらいたい」と神崎から綾小路へ頼まれるが、それを綾小路は断る。

「オレは一之瀬のやり方をみていたいと思ってるからな」

 

一之瀬はクラスメイトを大事にし、誰も退学にさせない方法でこの1年間戦ってきました。

一之瀬個人の能力も優秀ですが、今まで一之瀬率いるCクラスが戦ってこれたのは確固たる信用・信頼があり、クラス単位で協力しあえるからです。

ホワイトルーム時代では個の能力で生き残ってきた綾小路にとって、その戦法は綾小路にはできないですし、ましてや坂柳や龍園もできない、一之瀬にしかできないやり方です。

そんな一之瀬の戦い方を綾小路はこれからも見守っていきたいのではないかと考えます。

 

また、万が一一之瀬のCクラスが転落していった時でも、生粋の善人と呼ばれる一之瀬が善人のままでいられるのか?というところも綾小路の興味の対象になりえるかもしれません。

 

よう実2巻の感想

2年生編になって2冊目の今作ですが、学年・学校全体の戦いになるため様々な人物が絡み合ってきています。

毎回毎回、本の厚さが増えていくのがファンとしては嬉しいのですが、情報量が多いので「あれ?この契約っていつ結ばれたやつだっけ?」などなど、前の巻を引っ張り出すことが多くなりました(笑)

 

綾小路たちがいる2年生だけでなく、3年生、新しく入ってきた1年生の描写も増えて今後の展開への期待も高まってきますが、どうしても今まで出てきたクラスメイトの影が薄くなってしまうのが寂しい…(;_;)

いやそれでも、この盛りだくさんのキャラクターを絶妙なバランスで1冊にまとめているので素晴らしいのですが、軽井沢とはもっと絡んでほしかった…と悔しい思いでいっぱいです(笑)

ただ、綾小路にメロメロでデレる軽井沢の姿は萌えましたね(*^_^*)

今後の展開に期待しましょう!

 

また、最後にホワイトルームの刺客が判明されました。

七瀬の本性が今までに全く見られていないので、七瀬個人の能力がどの程度発揮させられるのか、綾小路と激突するのか、次巻以降で存分に見られると思うと期待が高まりますね。